呑み込まれていく。
だがそれも、悪くない。
快楽に咽び震える全身のほんの一欠けらに残っていた理性で最後にそんなことを考えて、滑り落ちる瞬間、そんなものを理性と呼べたものだかも疑わしいだなんてことに気付いて、高笑いだ。
そんな俺を見て愉快そうにも笑う。笑いながら声をあげて、なおさら激しく、俺を締め付ける。
こんな凶器になら、殺されたって構わないなと思った。